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2015 夏

10 July 2015

  1. Prev:
  2. しれっと再開。
  3. さて、老いてますます面倒くさがり屋になった俺が、環境を構築してまで自前のウェブ日記を再び書こうと思ったのは何故か。それは、これを読んでくれる縁のある人(ゼロかも知れないが)だけに伝えたい真実があるからだ。
  4. 「拡散(笑)」はするな。俺は縁もゆかりもない他人が嫌いなのだ。
  5. JintrickのマイクロWeb日記 今後の予定

    伝えたい真実(と俺が信じているもの)が3つあり、仮説が1つある。

    • 代謝について(人は何を燃料とすべきなのか)
    • 膝について(人はどうやって歩くべきなのか)
    • 寓話について(作り話の中の真実)
    • 我々が何者かについて(なぜ長寿なのか、なぜ胎児並に未熟なまま生まれてくるのか、なぜ脆弱なのか、なぜくだらないことが好きなのか、なぜいつまでも未熟なのか、なぜ自然と調和できないのか、そしてなぜ柔軟なのか等々について少しだけスッキリさせてくれたネオテニー仮説について)

    おおまかに分類すると、これらについてしつこく言及していくことになる、と思われる。あとはメタ記事とか雑多な話題とか、何でもありといったところ。まあ、性格上どうせこっちのほうが多くなるだろう。

    伝えたいといっても、もちろん世の大馬鹿ネットユーザーを始めとした盲目の羊達に伝えたい真実なんてひとつだってありはしない。だから偶然たどり着いてしまったのなら、「あ、キチガイが何か言ってるw」と思ってくれ。できるだけそう思われるよう、文章や構成を工夫していく。恐らく理解できるのは昔から俺のことを知っている人だけだろうし、それが俺の望みだ。

  6. 代謝について(1)

    長い話になりそうだ。たぶん5行くらいの命題を書けば終わってしまう簡単な話だが、これは読者の常識を覆さなければならないという意味で難しい話だから、じっくり書きたいと思う。

    糖質制限という言葉を聞いたことがあるだろうか。断っておくが俺はやっていない。しかし、一つ真剣に聞いて欲しい。この糖質制限論者の中に仙人様のように恐ろしくストイックで、ぜんっぜん空気を読めない変人がいるのだ。一見すると怪しい宗教の教祖のような人なのだが、どうやら何の型にもはまっていない。何しろ、こんな人は見たことも聞いたことも、想像することもされたこともなかった。その人の名は釜池豊秋という。勤務医から開業医となり、臨床経験も豊富だったが、いまは山羊を飼ったりそれを愛でたり屠ったりしながら、仙人のような生活をしているらしい。

    さて、現在一部でブームになりつつある糖質制限ダイエットというやつは、『Sugar Basters!』、『糖尿病の解決』、『アトキンスダイエット』、『糖質ゼロの食事法』、『炭水化物は人類を滅ぼす』、といった出版物によって世に認知されつつある。この中でも『糖質ゼロの食事法』における釜池理論は特にトンガっていて、何しろ糖質は制限どころの話ではない。「ゼロ」だ(実際は5gだがゼロを目指さなければ不可能なことは、やってみるとわかる)。そして朝飯昼飯は不要、夕食のみだという。(つづく)

12 July 2015

  1. 代謝について(2)

    続き。

    さて、その仙人釜池の「糖質ゼロ食」をおさらいすると、糖質5gまで、かつ、夕食のみ、という正に仙人御用達の食事内容であった。これを実際にやろうと思ったら、夕食に肉、魚、卵ばっかり食わなければならない。野菜をたらふく食べて空腹をごまかしたりしていたら、摂取エネルギー不足で破綻してしまうからだ。働き盛りの俺のようなオッサンや、食べ盛りの子供には到底無理な話。仙人御用達というのはそういう意味も込めている。驚くべきことに、これを自ら実践しているという。

    いわば俺は現代に生きる仙人様を発見したのだ。しかも彼の本を読み、講演を聞く限り、決してキチガイではない。しかし哀れ仙人様、当然のことながら、良く言えば一般的で常識的な(正確に言えばステレオタイプな)人々からは、ハブられる結果となってしまう。

    糖質制限界隈で有名な江部康二医師は、糖質制限の理論を構築する際、彼とメールのやり取りを行って疑問点を消していったという。まあいわば師弟関係にあったといっても過言ではない。しかしこの2人は、全くつまらない理由で袂を分かってしまう。

    5年ほど前、2人はメールで議論をした。仙人によると炭水化物とは糖質と食物繊維のことである、と。江部氏もそれをはっきりと認めた。しかし仙人「いやおまえはこの本のここにこう書いた!だから知らなかったんだ!やーいやーい!(意訳)」というメールをしつこく繰り返した挙句、「もういいっす(意訳)」と愛想を尽かされてしまうのである。いやまあ、仙人の意図が何だったのかは誰にもわからないが、傍から見ている第三者には、俺の意訳のようにしか思えなかったであろう(笑)。空気が読めない、あるいは読まない。まるで子供のようだが、過激にストイック。

    なんてキュートな仙人様なんだ(笑)。俺はもうこの人の虜になってしまった。つまり、この人は絶対に真実(と信じていること)しか口にしない人なのだと、この糞みたいな議論を読んでいて俺は確信した。頭では無理と分かっていても、この「釜池理論」を試してみたくなったのだ。

    どういうことなのかお分かりいただけるだろうか。世の中の善意ある人々も、そうでない人々も、決して自分が真実だと思っていること、自分の中の真実、を教えてくれることはないのだ。だからたとえ真実の一部分だとしてもそれをやれてしまう人に、俺はものすごく希少価値を感じる。面白い!と思えてしまう。

  2. 話は逸れるが、日記で何度も書いてきたように、俺は医者というのが世の中で一番嫌いだった。医学の権威や常識を狂信者のように盲信していて、それでいて過去の他人の研究成果を、あたかも自分の知恵であるかのように誇示し、威張り腐る。で、たまーに医学や生化学の常識がひっくり返って、「実は間違った医療でこんなに人が死んじゃってました」ということが発覚しても、誰も責任を取らない。反省がないから威張り腐ったまま。言っておくが反省ってのは「すまんかった」と言ったり思ったりすることじゃないぞ。再発を防止するために、なぜ間違ってしまったのか、その真の原因を突き止めようとすることを反省というんだ。それがない。どういうことか。
  3. 統計学というのは馬鹿が悪用するのにうってつけの道具なのだが、これを論拠にして膨大な栄養学的デタラメが吹聴されてきた。最近の例でいうと、コレステロール悪玉説なんてものがあった。最近ようやく食事から摂取するコレステロールは無害であることが認められてきたが、この悪玉説がなぜ蔓延ったのか、調べれば調べるほど胸クソが悪くなってくる。つまり、理論的背景がないまま、「コレステロールと健康にはこういう相関関係が示唆されますよ」という統計上のデータをもってして、何故か因果関係が推理され、あろうことか確信されてしまうのだ。そんな馬鹿なことをやってきたのが医者なのだ。たぶんこう言われても何のことだかさっぱり分からないだろう。少なくともそれくらいには馬鹿なのである。専門バカという言葉もあるが、人の命を預かるには無知に過ぎる。製薬会社の陰謀だとかの陰謀論を俺は信じないが、そんな陰謀論を持ち出すまでもなく、明らかに間違ったアプローチで真実を断定してしまうのだ。人生において、できるだけ奴らと関わらないように生きていくべきというのは、永遠の真実だとさえ思わされる。
  4. だが、そういった「医者」の定義(ステレオタイプ)から逸脱する頭の良い人々もいて、気づき始める。そして自分で考え始める。しかし臨床医の悲しい性で、どうやって患者を救うか、という使命感ばかりが先に立つことで、かえって真実から遠ざかってしまうのだ。
  5. 代謝について(3)

    閑話休題、とうとう耐え切れずに、俺も「釜池式糖質ゼロ食」を試してみた。何故かって、健康法だからではない。仙人の感覚を体験してみたかったからだ。あるいは、真実を知りたかったからだ。

    すると、まず2週間目にして、(驚くべきことに)30年来悩まされてきたアレルギー性鼻炎が治っていることに気づいた。俺は物心ついた頃から、鼻が片方詰まっていた。どちらか一方が完全に詰まっているからか、吸入量が極端に限られる。当然安静時以外は鼻呼吸なんて出来たもんじゃなかった。人に話すと結構驚かれるし同情されもするが、自分としては別にどうということもなかった。それくらい当たり前だったのだ。一度耳鼻科にかかったこともあるが、手術しないと治らんと言われていたので完全に諦めた。それが「治った」。俺は初めて鼻で呼吸ができることを「知る」ことができたわけだ。ついでにいうと、30代からしつこくしつこく、へばりついていた背中ニキビも一瞬で治った。

    そして、天地がひっくり返るくらい嬉しかったのは、ある種の頭痛が完全に消失したことだ(2ヶ月目にして確信した)。俺は昔から色んなタイプの頭痛に悩まされていて、特にその中でも、長時間労働から開放され、リラックスした状態になると発生するうざいタイプの頭痛は、休日を台無しにしてしまうので心の底から憎んでいたのだが、それが全く発生しなくなった。残念なことに、つまらん研修で2時間以上の座学を強いられると9割の確率で発生するタイプの頭痛は治らなかった(笑)。

    俺は糖尿病でもなければ肥満でもない。BMI22の、糖質制限ダイエットなんかとは無縁の極地にいる身体だったが、釜池豊秋氏に惹かれて糖質ゼロを始めてみたという、恐らく極めて珍しい例だと思う。糖尿病が治るとか、ダイエット効果があるとか色々言われているが、そうではなくて、この食事法はひょっとしたらヒトが本来そうしなければならなかった、あるいは太古の昔からそうしてきた、必然的な、自然な方法なのではないかと思い始めた。たまたま俺がアレルギー性鼻炎で頭痛持ちで、何らかの機序でこれらが治ってしまったから、関連性が強く疑われる糖質ゼロ食の信者になってしまう、というバイアスは十分に承知している。というか、何よりまずもって自分自信でその疑いを晴らすべく、機序を調べ、考察を深めていった。

    個人的な結果として分かったのだが、糖質をゼロにするという食事は俺にとっては必須のものではなかった。必須なのは食事の頻度を落とすということだけで、割りと好きなだけ糖質を摂取していても、この体調の良さはキープしている。鼻炎も頭痛もないままだ。仙人生活の良いとこ取りができたとも言える。

  6. 代謝について(4) - 覚えるべき命題 -

    結論から述べてしまうと、ことの本質は次の命題で表現できる。

    • 命題「絶食状態が続いた時、人の身体は燃料を臨時のものに切り替えるようにできている。」

    この「絶食状態」というのが主観的、常識的な表現で、曲者なのだ。「絶食」という言葉は、辛く、非日常的で、反社会的な響きを持つが、現代人の常識をひっぺがし、自然界の常識を当てはめてやると、この命題は次のように書き換えることができる!

    • 命題「飽食という僥倖に恵まれ続けると、ヒトの身体は本来の燃料を節約して貯めこみ、別の燃料を使うようになる」

    これが、釜池仙人がやったパラダイム転換を表現していると俺は思う。これが俺の伝えたかった「真実」だ。つまり、特大の常識がひっくり返されたと、俺は言いたいのだ。

    朝食、昼食を摂れない程度のことは「飢餓」なんかじゃない、それは普通のことなんだ、ということだ。それを「飢餓」と呼ぶのなら、その「飢餓」が人が自らの身体の恒常性を保つのに非常に役立つ状態といえる。そうなると「飢餓」という言葉の持つイメージが、その実態にそぐわなくなってくる。

    便宜上、今後も括弧付きで「飢餓」という言葉を使うが、この話が理解できた頃にはそれはもはや「飢餓」ではないことに気づくだろう。

  7. 代謝について(5) -「飢餓」になると何がおこるか-

    俺の身体は「飢餓」モードに切り替わっているので、朝起きて夕食を摂るまで何も食わないと次のようになる:

    1. 朝は全く空腹感がない。
    2. 朝食に費やしていた時間を使って、ギリギリまで寝たり、本を読んだりして過ごす
    3. 昼は仕事に集中していると忘れてしまう程度の、飢餓感を伴わなない空腹感がある
    4. 昼食に費やしていた時間を使って、本を読んだり(ナッツをつまみながら読むこともある)、リラックスしたりして過ごす
    5. 特別に運動をしなくても、日中は常に体脂肪が分解されてエネルギー(脂肪酸とケトン体)が作られ続ける
    6. 脳は主にケトン体をエネルギー源として活動し、酷使しても眠気が起こりにくい。また、気分の浮き沈みも少なく、落ち着いた感じで過ごせる。
    7. ケトン体により、炎症性の反応全般が抑えられる(俺はこれで30年来のアレルギー性鼻炎が消失した)
    8. 体脂肪率は1日で3~4%ポイントほど低下する
    9. 呼吸商は0.7に近くなる(通常人は1.0)ため、それだけ活性酸素の発生が少ない
    10. 胃腸などの消化器官は夕食前までの18時間以上、休息できる
    11. 夕食で蓄積した(わざとさせた)体脂肪は、日中に全て使い切る形となる
    12. 総括すると、日常生活に支障がないどころか、時間が節約でき、身体が軽く、気分の浮き沈みも少なく、調子よく過ごせる。

    付き合いで昼食を取らざるをえないこともあるが、別に気にせずに食っている。ただしこの時は炭水化物(糖質)は出来る限り抜く。そうするとこの体質を維持できる。

    さて、これは果たして「飢餓」なのかって話だ。

    食事を摂ると身体にはエネルギーが蓄えられるが、何のために蓄えられるのかといえば、もちろんいずれ取り崩すために決まっている。自明のことだ。しかし何らかの理由で、これを取り崩すことができないとしたらどうか。ある人は肥満を亢進させ、ある人は摂った食事を活動によって全て使い切る。いずれにしても、蓄えられたエネルギーは使われず、摂った食事がすなわちエネルギーとなって消費されるのだ。

    誰の話をしているのだと思う?あなただ。我々だ。ほぼすべての人々についての話をしている!

    人々は、溜め込んだエネルギーを取り崩すことができないでいる。野生動物たちが使っている通常のエネルギーを、使うことができないでいる。それは2つの理由による。ひとつめは、食事が瀕回すぎること、もう一つは、その食事の内容に中毒性があることだ。

    おかしいと思わなかっただろうか? 不安に思わなかっただろうか? 俺は高校生の頃、疑問を持っていたし、とても不安だった。何がって、「もし、生身のまま自然界に放り出されたら、3回の食事を用意する自信が全くない」ということについてだ。こんな頻回な食事をしなければ腹が減って生きていけない体だとしたら、人間の脆弱性とは一体どれほどのものだろうか。いやいや、そんなはずはないと、何度も自問したものだ。だがその疑問も解決された。

    蓄えられたエネルギーを使えるようになる前に、次の食事を取らざるをえない。そんな単純な理由で、人々は本来使うべきエネルギーを使うことができないでいる。そしてそんな単純なことなのに、気づいている人が殆ど居ないのだ。ここまでの話を理解するのに栄養素なんか出てこないし、生化学の知識を登場させる必要もない。それ程に単純であり、それ故本質的な話だということが分かるだろう。

    血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が上がる食事には、中毒性がある。こういう食事をしていると、脳はブドウ糖を優先的に使うようになってしまう。この状態で血糖値がある程度下がると、脳はブドウ糖を要求してくるようになり、飢餓感を伴う空腹感を生む。そしてその空腹感により1日3回以上の食事を取らざるを得なくする。

    しかも血糖値が上がった状態が続くと血管が破壊されるので、人体は血液中のブドウ糖を速やかに処分するためのホルモン、インスリンを分泌する。つまり身体が優先的にブドウ糖を利用するように働きかける。たとえば体脂肪からエネルギーを取り出させないように仕向け、優先的にブドウ糖を使わせるのだ。一度インスリンが分泌されると、このブドウ糖優先の代謝が数時間続く。つまりこの間、インスリンの妨害によって脂肪からエネルギーを取り出せなくなる。

    現代人はそんなカラクリで、絶えずブドウ糖の代謝を繰り返しており、脂肪からエネルギーを取り出すことが出来ない。

    この連鎖を断ち切るにはどうすればよいか。方法は色々あるだろうが、食事回数は減らさずに、糖質を断つことから始めると続けやすそうだ。糖質だけが、消化されるとブドウ糖に直接変化し、中毒性の、飢餓感を伴う空腹感を生むからだ。

    このような空腹感から開放されたら、自分の体が欲するままに食事の頻度を減らしていけば、体質革命が完了する。

  8. 代謝について(6) - 我々は溜め込んだ脂肪をエネルギーとして利用できないでいる -

    食事をして貯めこんで、活動をして使う。活動で得た食料で食事をして貯めこみ、また活動をして使う。これが何億年と繰り返された生命の営みであることは疑いのないことだ。恐竜がおやつを背中にしょって狩りに出かけていたとでもいうのか。違う。おやつではなく、腹に最低限の脂肪(とグリコーゲン)を蓄えて狩りに出かけていたに違いない。人が使うべき(使っていた)本来のエネルギーとは、脂肪(内臓脂肪、皮下脂肪)なのだ。何万年前とかいうつもりはない。ほんの100年程前までは、脂肪を燃やして生きる人々であふれていた。では、我々が脂肪の代わりにエネルギー源にしているものの正体を暴いていこう。

    人々は、朝になると腹が減り、昼になると腹が減り、夕時になるとまた腹が減る。それだけでは飽きたらず、間食をする人もいる。驚くべきことには、喉が渇いたといって行われる「間食」もある。砂糖水を飲んでいる場合これはエネルギーとなるのであり、「間食」に含まれる。溜めたエネルギーなど使っている隙がないくらいに、どんどんどんどん、エネルギーが補給されてくる。野生動物にも、実りの季節にはそういう僥倖があるかもしれないが、1年365日、来る日も来る日も、消化器官はほとんど休む暇なく働き続け、身体にいわばフローな、緊急時のエネルギーを供給しているのだ。ストックの、通常使うべきエネルギー(脂肪)を使う機構は錆びつかせたまま……。

    これが身体にどんな不調をもたらすか、そんなことは本質ではない。そんなことは、この重大な「歪み」が実害として顕在化する諸々の結果に過ぎない。すなわち、それは個々人のプロパティに応じて、様々な形となって現れてくる枝葉末節にすぎないのだ。それが俺の場合異常な頭痛であり、アレルギー性鼻炎であり、背中ニキビだったというだけのことだが、人によっては肥満だったり、本態性高血圧だったり、脂質異常症(高脂血症)だったり、糖尿病だったり、不眠症だったり、うつ病だったり、アルツハイマー病だったり、悪性新生物(がん)だったりするだけの話だ。

    俺はここで結構衝撃的なことをさらっと書いている。本態性高血圧の定義をご存知だろうか。これは原因不明の高血圧という意味だ。俺は、この原因が頻回な食事であると書いた。「飢餓」の体質を獲得すれば、本態性高血圧の多くは治る。恐らく本態性高血圧は肥満や脂質異常などの複数の原因が複合して起こっているが、それら全てが改善するからだろう。

    我々は食物からその場で得たエネルギーを消費する代謝、すなわちフローの代謝と、過去の食事で溜め込んだ脂肪をエネルギーに変換して消費する代謝、すなわちストックの代謝、二つの代謝機構を持っているにもかかわらず、前者の、フローの代謝しか使わないという異常な生命活動を営んでいるのだ。そしてその代謝機構は生涯、休むことなく働き続ける。年を取れば、そのように酷使された代謝機構は疲れ果ててしまうに決まっている。そうなる前に、我々は代謝機構を切り替えるべきなのだ。

    さあ、そろそろ「飢餓」という言い方をやめてみよう。食べるものは欠乏していない、食欲が満たされないわけでもない。ならばこれは飢餓ではない。

    現代人は飽食の状態だ。飽食時の特殊な代謝を一生続けてはならない。それは必ず自分の身に災厄をもたらすであろう。食事を適切な頻度に落とすのは、飢餓ではなく、平素だろう。平素の代謝に切り替えるのだ。それが1日1~1.5食だ。

    ちなみに本当に飢餓となったときの代謝では、筋肉が分解されて骨ももろくなる。

    (参考) 昔の人々と現代の人々の「寿命と健康」

    では平素の代謝だった昔の人は長生きだったのかといえば、そうでもない。しかしこれだけ救命医療が発達し、栄養的にも衛生的にも恵まれた現代において、いったい寿命はどれくらい伸びたのだろうか。『Sugar Busters!』によると、たったの18ヶ月だそうだ。平均寿命は長くなったが、幼児期の死亡率が減ったことによるものが大きく、それらの要素を取り除けば「18ヶ月」ということだ。健康寿命という観点から見ればどうだろう。80を過ぎた一般的な老人たちの健康状態を見てみるがいい。健常者から見れば絶望的に質の低い生活を強いられている場合が多いのだ。80代なら2人に1人、90代なら3人に2人が「要介護」。もはや誰かの援助を受けずに、1人では生活を続けることができない!

13 July 2015

  1. 代謝について(7) - 代謝機構を切り替えるには -

    さて、事の重要性に気がついて頂けた人向けに、もう少し具体的に書いてみよう。

    昨日は代謝機構を切り替える必要性について、正に自明といえるレベルまで本質を掘り下げて説明した。しかしこの切替を成功させるためには、人がなぜ現在のような頻回な食事を摂るようになってしまったのかを知る必要がある。

    人はなぜ絶え間なく食べるようになってしまったのか。その答えは一つではない。しかしある一つの栄養素ー糖質ーが原因の一つであることは疑いないことだ。今後、自分の体をまともな代謝に戻していくためには、その栄養素、すなわち糖質の摂取をコントロールする必要があるという意味でも、これについては詳しく知る必要がある。

    糖質は、単糖類、二糖類、多糖類、糖アルコールなどに分類されるが、砂糖などの甘いものはもちろん、穀物、根菜類などに多量に含まれている。これらの糖質が他の栄養素と決定的に違うのは、摂取すると血液中のブドウ糖濃度を上昇させるということだ。その意味においては、砂糖も米も玄米も全く同じものと考えて良い。「砂糖と米を一緒にするな」という人がいるが、血糖値を上昇させるという意味において、その違いはない。吸収速度の違いは無視できる程度のものである。正確に言えば「個人差がある」。言えるのは、糖質の含有量と正の相関があるということだけだ。

    仙人によると、糖質が絶え間なく食べる習慣を作るのは、概ね次のようなカラクリによるものらしい。

    1. 糖質を摂取すると、速やかに血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が上昇する。
    2. 血糖値が上昇すると、ある種の満足感、満腹感を味わうことになる。
    3. 血糖値が高いと、全身に「甘い血液」が巡ることになるため、徐々に、しかし確実に全身が蝕まれていく。そんなことになっては困るから、血液中のブドウ糖濃度を下げるホルモン(インスリン)が速やかに働く。
    4. 血糖値が下がると、空腹感と共に、上述のある種の満足感が想起され、渇望が生まれる

    この悪循環にはまると、人は絶え間なく食を摂り続けてしまう。またインスリンの放出が脂肪を燃料にする機構を阻害する。1日中阻害し続ける。

14 July 2015

  1. 代謝について(8) -とりあえず糖質を断ってみる-

    人間本来の代謝に戻すためには、先述の連鎖を断ち切るため、まず糖質を断つことから始める必要がある。いきなり食事回数を減らすのは、空腹感というより飢餓感に苛まれるため困難だが、糖質を含まない食事に変えることは可能だろう。まずは朝、昼、晩と全て糖質を抜いてみる。すると、1日を通じて血糖値の上下がなくなり、徐々に空腹感が和らいでいくのが分かるだろう。

    多くの糖質制限者は、1日2食である。このような食事にするだけでも様々な体の不調から開放される。世の多くの糖質制限論者が「糖質=毒」と考え始めるのも無理からぬ事だろう

    「糖質=毒」という考え方が間違っていることは、今ここで論述すべきことではない。しかしまず糖質を断たなければ、飢餓感を伴う猛烈な空腹感を克服することが出来ないので、糖質が毒だと思い込んでみることも必要かもしれない。

  2. 代謝について(9)-糖質制限は本質にあらず-

    ここから先は、釜池氏の理論とは全く異なる。

    糖質を断ち、食事の頻度が落ちてくると、本来の代謝機構が蘇ってくる。すなわち脂肪を燃やして活動のエネルギーにする生き方にチェンジできるのだ。しかし、糖質制限は実は必要条件でも十分条件でもない。意志の強さで食事の頻度を落とすことが出来さえすれば、必ずしも糖質を制限する必要はない。すなわち理論的には、活動する時間帯において絶食状態をキープできればよいだけなのだ。逆に糖質を完全にオフにしたとしても、脂質タンパク質を絶え間なく補給していれば、その補給した栄養が活動エネルギーに使われることになり、意味がない。

    糖質制限はこの問題の本質ではなかったわけだ。事実、糖質を食いたいだけ食って制限などしていない俺の血中ケトン体濃度(エネルギー源が脂質であることの証拠になりうる数値)は、通常の範囲を数倍逸脱している。

    糖質制限は、食事の頻度を落とすために行う手段の一つにすぎない。もちろん糖尿病になってしまった人にとっては、血糖値をコントロールする主要な手段となりうるが、病人の論理を一般人に当てはめようとするところに、糖質制限論者(大抵糖尿人か、極度の肥満経験者)の傲慢さがあった。その傲慢さ故に、頻回過剰な食事(過食)という本質的な不健康の原因を見失ってしまうのだ。

    いかに糖質を制限しようとも、頻回過剰な食事は内蔵を四六時中働かせ、脂肪の燃焼を妨げうる。絶食の時間を作る事こそ、内臓を休ませ、脂肪の確実な燃焼を約束するのだ。

    ただし、子供にはいっぱい食わしてやれと言いたい。親が自分の食事の分を子供に譲ってやることで、子供は健やかに成長するのだ。それくらいがちょうどいいのだし、そうやって人類は生きてきたのではないかと俺は思う。いつだって食料には限りがあって、その制約条件に暴露されることに最適化してきた。それが人間だと思うよ。

    俺達は家畜の豚じゃないんだ。思うがままに食えばいいってもんじゃない。

15 July 2015

  1. 代謝について(10)-カロリー神話という頭の痛い問題について少し-

    釜池仙人を除く糖質制限論者は、カロリーという言葉が嫌いらしい。摂取カロリーと消費カロリーの収支で体重の増減を説明できないからだそうだ。それは確かだろうが、だからといって、「カロリー」という指標が無意味なものであるとは、全くいえない。脂質1gが9kcal、糖質1gが4kcalという数字に個人差があるということがいえるだけであって、参考値として役立つことは疑いのない事実だ。これがわからない論者が多すぎる。カロリーの数値は他人と比較できないというだけであって、個人的な問題として相対的に利用できることは自明だ。

    経口摂取カロリーではなく、吸収されたカロリーとしてみれば、吸収されたカロリーと消費したカロリーの収支で痩せたり太ったりすることは、釜池仙人もいうように熱力学の第一法則を知っていさえすれば疑いようのないことだ。ところが、糖質を毒と思い込んでしまうことによって、肥満も糖質が根本原因であると考えてしまう人々がいる。曰く、インスリンが脂質を中性脂肪に合成するから太るのだ、と。しかしそれはプロセスの一部分を切り取ったに過ぎない。実際にはその中性脂肪が分解されたかどうか、すなわちエネルギー収支で太ったり痩せたりする。当たり前の話だ。インスリンが出ていようが出ていまいが、活動エネルギーが過剰となれば痩せることだってある。そういう常識が通用しないのが専門馬鹿という人々なのだ。聞きかじった(決して自分で基礎研究をやったわけではない)生化学の知識だけを使って、導き出された結論。それが「インスリンで太る」なのだ。例によってエビデンスは後付。

    糖質制限で痩せることに成功したと言っている人々の食生活を見てみると分かる。彼らは朝も昼も、一般人から見ればほとんど食べていないことに気づく。チーズだのナッツだのをかじる程度だったりするのだ。

    ところで、糖質制限を開始して数日で体重減少に関して目覚ましい効果があることは事実だ。数日で1kg以上減ったりする。しかし、仮にその体重減少が体脂肪の低減であったなら、一体何日分のエネルギーになるか、に考えが及ぶ人は少ない。これは7000kcal前後のエネルギーに相当する。1日に消費するエネルギーは、活動量の多い成人男子でさえ3000kcalなので、2日以上絶食しないと到達できないエネルギーに相当することが分かる。すなわち、糖質制限を開始して数日で減少するのは、体脂肪だけではないことが分かる。恐らく肝臓や筋肉に貯蔵されていたグリコーゲンが減ったのではないかと考えられているが、ともかく体脂肪が減った結果ではないことは明らかだ。

    ところで釜池仙人こそこの罠に陥ってはいないものの、彼こそ「糖質=毒」論者の急先鋒だったりするから面白い。

  2. 代謝について(11)-釜池理論を継続することはできなかった-

    自分の代謝量を1日2500kcalだと仮定する。これを糖質5gの制限で、それも1食でやろうと思ったら、肉、魚、卵、チーズ、バターを中心に、物凄い量を食わなければならない。はっきり言って胸焼けして気持ちが悪くなる。例えば100gで200kcalの牛肉なら、1.25kgになる。夕食だけでこんな量を食うのは不可能だ。仮に代謝が変わって1日の消費エネルギーが半分の1250kcalになったとしよう。それでも約600gの牛肉を食う必要があるわけだ。まあそれなら食材の種類を増やせば可能かもしれないが、やれるかやれないかギリギリの線だ。

    自分が食える量を食ってこの方法を続けていたら、元々代謝量の大きい体質のいわゆる痩せ型の俺は、恐らくガリガリの体型になるだろう。それはそれで身軽で良いのかもしれないが、見た目が不健康過ぎて、周りに止められるかもしれない。確実に変人扱いされて生活の質が落ちると思う。60代になって代謝量が落ちれば仙人のような1日1食糖質ゼロな生き方もできるかもしれないが、今はまだダメだ。

    それに食事からの糖質を抑えすぎてしまうと、不安が残る。肝臓にはブドウ糖をグリコーゲンに変換して保存する機能があり、必要時にそれをブドウ糖に変換して、血糖値を一定に保つのに使っている。だから肝グリコーゲンが枯渇してしまうと大変なことになる。もちろんそうならない為の、恒常性を保つ為の機能が備わっているのだが、その機能(の一部)は筋肉のタンパク質を分解してアミノ酸を取り出し、それをブドウ糖に変換するというものなのだ。俺は元々ガリガリだった人間で……ええと何と言ったかな、そう、ハードゲイナーという体質だったので、筋肉が非常に付きにくい。だからタンパク質が分解されると聞くだけで寒気がしてくるほどだ。それだけは絶対に避けたい(笑)。だから、肝グリコーゲンが満たされる程度の糖質は食事から確保したい。

  3. 代謝について(12) -生命に対して謙虚になる-

    非常に大切なことを書き忘れていた。

    これは自戒でもあるのだが、生化学なんてものは、ない。素人がそんなことを考えてはならないという意味だ。これを食うとそれが働いてアレに変換されてこういう機序で蓄えられ、ナニを食うとどうなって・・・・・・。しかし生物には恒常性を維持するための、神秘的なほどに複雑な機構が備わっている。塩を取り過ぎたって、コレステロールを取り過ぎたって、ちゃんと身体が調節してくれるんだよ。我々ができるのは、その神秘的な機構を乱さないように、「普通に生きる」ということだけだということだ。

    ところがその「普通」に気づくことが難しい。なぜなら、人間の知恵から生み出されたある種の異常な文明、異常な生活習慣、異常な常識が、「普通」を覆い隠してしまっているからだ。もっとも、その「異常」が人間の人間たる所以である可能性が高いのだが、それはまた別の話。少なくともその異常性によって、人間は苦しみの渦中にある。

    人類の普通を知るには、それらの「異常」を「異常」と気づくための観察力が必要で、全てに疑いの目を向けてみるべきだ。

  4. 代謝について(13) -1日1回の食事法(糖質制限なし)の具体的メソッド-

    まず、食うのは夕食だけである。釜池仙人によると、消化するのに内蔵が働かなければならないのに、これから働きに出かける直前に朝食摂ってどうする、午後も働くのに昼食摂ってどうする、夕食しかないでしょ、ということである。理屈上全く反論の余地がない。普通の人は腹が減って仕方がないが、仙人道に入ってしまえば、日中特に腹は減らないので問題ない。

    次に夕食には何を食うかだ。まず最初に、肉魚チーズ卵と一緒に、野菜を色々食べる。本当の意味で腹が減っているので、多少苦手な野菜でも問題なく食える。副菜もひじきなどの海藻類やら、豆類、根菜類も少々食べ、それでもまだ腹が減っているようなら、米飯やパン、パスタなどを最後に食べる。食後のデザートを食べてもいい。ここがポイントで、取りきれなかったエネルギー不足分を補うために、意図的に糖質を利用するのだ。いわば最後の帳尻合わせとして使う。だからそれまでの肉食で腹がいっぱいになってしまえば、糖質は取らずに済ます事も有り得る。

    とはいえ、糖尿病の原因と言われたりする血糖値の急激な上昇はできれば抑えておきたいところだ。そこで、食前にある種の「運動」をするのだが、この運動は明確な目的を持って行われるものでなければならない。すなわち、筋グリコーゲンの枯渇を狙うのだ。筋肉中にはグリコーゲンという物質が貯蔵されている。これは強度の高い運動を行った時、いわば緊急時にエネルギー源として使われる。

    チーターは獲物を追いかける時全力で走り回るが、この時使われているエネルギーの一つが、この筋グリコーゲンである。チーターは数分走り回るとこの筋グリコーゲンが枯渇してしまい、地面にうずくまって回復を待つ。どうやって回復させるかというと、血中のブドウ糖を取り込むのだ。この時にはインスリンの助けを必要としない、すなわちインスリンなしに血糖値が下がるということだ。

    ようするに、夕食の前に「筋トレ」をする。それだけで食後の血糖値の上昇を抑えることができるというわけだ。しかもインスリンの登場なしに、だ。もちろん血糖値の上昇を抑えるだけではなく、筋力の維持と向上に役立つので、ややもすると痩せすぎてしまうこの食事法と平行していくことは、強く薦められる。

    筋トレが効果的な部位は、大きな筋肉すなわち、大胸筋、広背筋、脊柱起立筋、大腿四頭筋、ハムストリングス等である。懸垂、ベンチプレス、デッドリフトやスクワットを行う。それも目一杯強度を高め、これ以上は無理というところまで2~3セットやる。

    筋トレをすれば白米や甘いモノが食べられる、と考えるとモチベーションも上がって継続しやすい。

    注意点

    体質によっては1日2食でないとどうしても耐えられない人がいるらしい。その時は朝食か昼食か、好きな方を食べるといいが、絶対にやってはいけないのが、糖質を摂取することだ。糖質5gを超えて摂ると、かなり長時間、脂肪をエネルギーとして使えなくなってしまう。そして何より空腹スパイラルに陥ってしまう。昼食をしっかり取るのなら、それでもいいが、その昼食の糖質は5g以下でなければならない。すなわち、主食を抜き、根菜類や甘いものを避けることだ。

  5. 代謝について(14) -まとめ-

    最重要命題を振り返ってみよう。

    • 命題「飽食という僥倖に恵まれ続けると、ヒトの身体は本来の燃料を節約して貯めこみ、別の燃料を使うようになる」

    すなわち、ヒト本来の燃料を使って生きていくためには、飽食という僥倖から逃れればよいのであった。1日1食である。消化器官により良く働いてもらえるよう、夕食のみにするのであった。そしてその食事でたっぷりの脂肪を蓄え、明日のエネルギーとして使うのだ。一々経口からの消化プロセスを経ずに済む、素晴らしいエネルギー源だ。生活の何もかもが良くなるといっても、ちっとも過言ではない。食事の楽しみがなくなる、と思うなら食べればいい。そういうことではなくて、夕食以外特に食べたくなくなるだけなのだから、QOL(生活の質)の低下とはいえない。

    脂肪を蓄えるのは決して悪いことではない。悪いのはその蓄えた脂肪を使わないことなのだ。

    ホメオスタシスを活性させるには一時的に食うことをやめるなどして、身体がそれに集中できる環境を作ってやる、これが効くのだろう。根拠はないがそう信じている。

    一方子供は、脂肪を蓄える暇もないほどに成長にエネルギーを使う。子供には腹いっぱい食わしてやりたい。自分が食わなくなった分を与えるように。

19 July 2015

  1. 今日は結構暑い。室温は34℃ある。でも冷房を付けたいとは思わない。恐らくだが、身体が節約モードになって発熱を抑えているのだろう。体脂肪率が常時13%を切るようになってから、特に暑さに強くなった気がする。
  2. 糖尿病専門医で糖質制限を積極的に肯定し、情報発信している人というのは少なく、俺の知る限り牧田善二氏と、山田悟氏の2名だ。牧田氏は著作を読んだことがあるが、臨床医としての限界を感じた。山田氏はキレ者という印象。現在ケトン食に対して慎重な姿勢を取っているようだが、公開された文書等を読む限り、特に否定的というわけでもなく、今後の発言にはかなり期待できる。
  3. 山田氏は糖質の摂取を極端に制限することによるQOLの低下に懸念を示している。1食20gの制限でも十分な効果があるというが、ケトーシスを伴わない糖質制限に俺は価値を感じない。ケトーシスの条件が糖質の摂取を1日数十g以下に抑えること、というのは誤った前提だ。それは1日3回以上の頻回な食事摂取という前提のもとに成り立つ「前提」だ。
  4. もっとも1日1.5食でQOLが低下と言われればそれまでだが、「食事中毒」から開放すると考えればむしろQOLの向上だろう。
  5. [糖尿病に対する糖質制限食治療] 米デューク大学研究者インタビュー〈前編〉よみがえるインスリン以前の標準食事療法:医師のための専門情報サイト[MT Pro]
  6. 全血液中のブドウ糖は、ティースプーン1杯分の砂糖くらいの量しかない、と(そこか)

22 July 2015

  1. 糖質制限の理解なくして断食をすすめてはならない - たがしゅうブログ経由で、本質を見過ごしてはいないか - たがしゅうブログ

    私は少食療法の本質はケトン体を有効利用するところにあると考えています.とのこと。おかしいと思うのは、それが本質だと気づいているのに、なぜ自分は糖質制限一本槍なのか、ということだ。その理由らしきものが以下に述べられている。

    それに高糖質食で1日1食を生涯に渡って実践し続けるのは私には不可能です.高糖質食摂取後の異常な空腹感に私では到底耐えられないからです.だからこそ私は,自分で言うのもなんですが,医師であり真面目な人間であるにも関わらず,高度肥満体まで至ってしまったのです.

    高糖質食(とやら)でも、夕食1食なら、反動の低血糖による異常な空腹感はない。夕食から朝起きるまで12時間近くあるわけだからね。1日1食を否定する論拠としては弱い。

    それに「到底耐えられない」というのがダイエットを否定する理由として成立するのなら(まあ成立するだろうが)、糖質制限食が到底耐えられない人こそ大多数なのだから、糖質制限食こそ、ダイエット(食事療法)として否定されうる。

    このような糖質制限派の医師も、南雲石原に比べれば大分マシだが、本質を見過ごしているのではないかと思う。つまりただの食い過ぎ(1日3食)という本質を。糖質制限食は確かにケトン食となりうるかもしれない。しかし少食であることによる利点はケトン体だけではなく、内臓を長時間休息させることにもある。

  2. 糖質制限者は、脂肪を溜め込むことを恐れる。恐れるからいつもいつも食事内容に気を遣って生きている。俺はそんな人生はごめんだ。脂肪を溜め込むことだって動物の体の機能ではないか。問題の本質は、その脂肪を使わないことだ。夕食で脂肪をしっかりためて、翌日にそれを全部使い切る生活が俺には合っている。自分の脂肪のみを糧にして生活するのだ。食事制限なんか何もない。異常に腹が減る体質を改善するための一時的な食事療法として糖質制限が最善手だとは思うけどね。
  3. 『Sugar Busters!』を全読してみたが、こんな方法で痩せられる人っているのだろうか。どう見ても1日じゅうインスリンが分泌されっぱなしで、脂肪が燃焼する隙がない。
  4. 中鎖脂肪ケトン食ケトン食の理論とエビデンスと実践法を解説するサイトです。
  5. 「ケトン体」の検索結果 - 栄養学のメモと活用
  6. 「ケトン体」の検索結果 - 「漢方がん治療」を考える

23 July 2015

  1. さて日記でもつけ始めるとしようか。
  2. 今朝の体重は59.6kg。体脂肪率は12.0%で、朝の最低記録を更新した。昨日の夕食前と同じ数字というのが変だ。いつもは14%程度ある。
  3. アイスコーヒー用の豆を挽いてドリップし、エリスリトールで甘味づけ。まあこれが朝食といえば朝食か。
  4. 昼食はないが、昼の楽しみとして先日買いだめした自家製ミックスナッツを一掴み持っていく。
  5. 雨だから電車と徒歩。徒歩は往復で70分くらい。いずれ書くが、膝へのショックを吸収するため下肢筋力をしっかり使った方法で歩くので、スイーツ(笑)®ウォーキングと比較して明らかに良い運動になると思う。
  6. 就業前(16:00ごろ)、ガンガンにめまいがしたので血糖値を図ると92。飢餓感を伴う激しい空腹感もある。血圧を図ると92/60。腹が減って仕方ない。
  7. ちなみに一般の異常な代謝をしている人々にとっては血糖値92なんて普通の値なんだろうが、「平常」の代謝に戻した俺の空腹時の血糖値は大体60~70mg/dl
  8. 帰宅。体脂肪率12.5%。なぜ増える。
  9. 帰宅してから「うな重」を食ったら血圧は108/80に。デッドリフトをやってさらに食事をしたら120/78。
  10. こんなことは初めてだが、自分のやっていることに自身がなくなってきた。毎日腹が減ってフラフラで低血圧じゃ、ねえ。
  11. で、今日の日中の食事内容を再検討してみたんだが、腹に入れたのはミックスナッツのみ。ところがナッツの成分を確認してみると、アーモンドもカシューナッツもかなりの糖質が含まれている。これを外回りの時にちょこちょこ食っていた。どうやらこれが原因だ。身体がもっと糖質をよこせと過激に要求してきていたのだろう。

26 July 2015

  1. 塩水がないと脱水で死んでしまう。……そんな「いきもの」は陸上生物として淘汰されたろうな。
  2. 『食育批判序説』。朝食を抜いた程度でケトーシスになるだろうか。脂質代謝に移行しやすい子供なら当然なるだろう。がしかし、成人の場合は昼ごろになってようやく亢進してくるという段階ではないだろうか。だから昼食を食べるとしたら厳格な糖質制限をしないと、ケトーシスにはならない。
  3. 俺はケトン体が尿に漏れるとか、アセトン臭なるものは一切なかった。尿に漏れる場合、体の組織がケトン体を使い切れないということだから、代謝異常だと考えることもできる。排尿でも濃度をコントロールできなくなったら、血液が酸性になって病院行きだ。そう考えると現代人は注意深くやった方がいいのかもしれないな。
  4. 自分の場合、昼に飢餓感を覚えるか否かでケトーシスかどうかの判断ができそう。
  5. ハーパー・生化学の原書29版が手に入ったので休日に読んでいるが、やっぱりケトーシスに関して偏見をもった表現が一部にみられる。ハーパーはダメかも分からんね。

27 July 2015

  1. やはりナッツなどをつまむくらいなら昼は何も食わないほうがよほど調子がいい。今日は1日中体が軽かった。
  2. 特に10分~20分昼寝をしたのが良かった。午後も調子の良さをキープし、帰りも身体が軽いから30km/hで巡航できた。
  3. 食べなければならない状況では食べれば良い。食べられない状況では、食べなければ良い。
  4. 例えば付き合いで昼食を外食しなければならない状況。もちろん糖質の少ないメニューがあればそれを選んでも良いが、付き合いが常でなければ気にする必要はない。そのような稀な「僥倖」を活用できるように設計されているのが人間含む動物の身体なのであり、エネルギー(体脂肪)として貯蔵させてもらおう。この能力を使いすぎているのが現代人だが、全く使わないでいると能力を錆びつかせる。
  5. 全く逆の状況、例えば長時間の仕事上の拘束があり夕食や就寝前の食事が十分に取れない、といった状況では、無理に食事を摂る必要はない。水分だけ十分に摂って、寝てしまうのが手っ取り早いだろう。そのような「飢餓」に備える機構は十分に備わっているのであり、そのためにたっぷりと(数万kcal分もの)体脂肪を溜め込んでいるのが人間である。そういう機構を定期的に「使ってやる」ことで、能力を錆びつかせないようにする。
  6. 自然主義においては、自然環境が許さないであろう偏った食環境、状況を疑い、自然に近づける食環境、状況を人工的に作ってやる。そのためルール偏重という「ルール」は、自然と同様にあり得ないのである。
  7. ケトーシスを引き起こすには何時間程度の絶食時間が必要なのか。グリコーゲンが枯渇する18時間後なのか、それともその後糖新生が一定以上亢進した後なのか、体質が変わるとそれらの時間も変化してくるのか。
  8. まあ自分がいちばん良い体調を維持できる食事の間隔、量を基本に生活していくしかない。
  9. 寝る前にしっかり果糖(フルクトース)を摂った。こうして蓄えた脂肪をいくらでも使えて全く太らない。

28 July 2015

  1. 今日も体調がいい。職場では自然と階段を1段飛ばしで駆け上がっていた。終業まで疲労感はゼロだ。
  2. 鬱を伴う気分の浮き沈みも全くなくなった。
  3. こうしたい、ああしたいと頭で考えて実行しようとすると、身体が付いてきてくれる感覚がある。この身体の軽さには、恋愛をしていた頃に近いものを感じる。恋愛をしていた頃を100%とすると、80%くらいの勢いで身体が付いてくる。QOLが著しく向上している。
  4. フィジカル面では頂点付近の、素晴らしいとしか言いようが無いコンディションだ。
  5. 体脂肪率12%で減少が止まったみたいだ。自分の場合この辺りをキープしていけばいいんだと思う。過ぎたるは及ばざるが如しという。「欲張って」断食をしている連中というのは、少し食事の頻度を落としたら効果が絶大だったものだから、もっと頻度を落とせばもっと健康になれると思い込んで(つまり「欲張って」)、突き進んでいってしまうんだと思う。だがそれでは食い過ぎている普通の人々と、異常な生活をしているという意味で何も変わらない。なぜ健康になれたのかを正しく理解しているという意味で、俺は断食マニアとは一線を画しているし、似たことをやっているように見えてもそういう意味で中身が全然違っているように思う。つまり俺がやっているのは決して断食ではなく、単に普段の食事の頻度を平常(夕食のみ)にしているだけで、飽食の僥倖を拒絶することはしないのだから。つまり(限度はあるが)誘われればいくらでも食べるし、炭水化物だろうがなんだろう食べる。何の制約もないのだ。
  6. ただひとつ気になっているのは、飽食の僥倖、平常の常態に加え、飢餓の不幸というストレスを、たまには身体に与えてやっても悪くないかもしれないということだ。何かの機会があったらやってみてもいいと思っている。例えば旅行中の断食。旅先では食い物が高くつくことがしばしばある。そういう時に自分は全く食わずにその分家族に好きなだけ食わせてやる。こういう自然な断食ならやってみたい。何しろ仕事から帰って今これを書いているのは19:00。そろそろ絶食24時間が経過するのだが、腹が減ったという感覚がない。このまま本を読んで寝てしまおうと思えば余裕でできそうなのだ。
  7. ところで、これはそれほど期待していないのだが、1日1食でウェイトとレーニングをやって筋力がどこまで伸びるのかを実験している。サプリメントは一切なしだ。今のところ順調に重量は伸びているようだが、3年くらいやってみてから結果を公開したい。

29 July 2015

  1. 引き続き『食育批判序説』
  2. 先日の疑問、朝食を抜いただけでケトーシスになるだろうか、という疑問だったが、一応それに対する答えがあった。つまり先行研究では1日3食を習慣にしている人を対象として、突然飢餓状態においたから、身体が脂質代謝に切り替わるのに時間がかかっただけなのではないか、ということである。たしかに糖質制限食などのソフトランディングを経ず、突然朝昼を抜いたらフラフラになってしまう。
  3. 2章に入ってマクロビの教祖礼賛(笑)。馬鹿か。馬鹿なのか? 違う人間が書いているとしか思えんわ。ざっと読んでみただけで、2章以降は精読する気が失せた。要するに食を文化的、マクロ的視点で捉えようとしているようだ。1章と、巻末の参考文献には価値ありというところで、そっと本を閉じた。
  4. でも色々面白いフレーズがあった。ブドウ糖単独燃料説とか。
  5. 現代の栄養学は過大な誤りをそのまま放置していて、ブドウ糖信仰とでもいうべき変な宗教にみんなが嵌っている。仮にこれをブドウ教と名付けよう。
  6. ブドウ教の教敵は脂質である。
  7. 脂質は必要最小限しか摂ってはならず、少しでも摂り過ぎると様々な「恐ろしい」病気の原因になる。という教義が前提にあり、故にブドウ糖をエネルギー源にしましょう、という結論が演繹される。この前提を支持するなら反論の余地はないな。心筋梗塞とか動脈硬化とか脳梗塞とか、恐ろしい病名で脅されれば、誰もがころりと騙されることになる。
  8. 昨日の晩飯で炭水化物を爆食した。白米は茶碗1杯だけだが、根菜類を食べまくり、食後にはポン・デ・リングにホイップクリームたっぷりつけて食べ、エンゼルパイにもホイップクリームをつけて食べ、ヨーグルトにオリゴ糖を20gくらいかけて食べた。貪り食ったからこれ以上は細かく覚えていないが、他にも色々食っただろう。
  9. そのためか流石に今朝は身体が重い。久しぶりに離床時の頭の重さを感じる。ここのまま運動をしなければ確実に頭痛に変化することが30年におよぶ人体実験から明らかになっている。わらい。ここから絶食開始だが、果たしてどうなるかな。
  10. 職場で缶コーヒーFire微糖(糖質が100ml辺り2gもない)を買おうと思って自販機を眺めてみると、「微糖より甘くない」と書いてあるFireを発見。ところが糖質は微糖の倍以上だった。これを飲んだ後から、朝から続く頭重が軽めの頭痛に変化!!2ヶ月ぶりの頭痛だ(研修頭痛を除く)。
  11. その後2時間くらいで自然消失。まあ辛くもなんともない頭痛だった。

31 July 2015

  1. それにしても暑いなあ。
  2. 今日は休みなのに、朝から全く腹が減らない。いつもは家にいると何かと誘惑が多く、昼飯を軽く食べてしまうんだが、それすらなくなったか。
  3. 16:00ごろ、空腹感はないが胃が鳴り出したのでスプーン2杯ほどのココナッツオイルを舐めてみた。まだこれから夕食までアプリ作成とかで頭を使いたいので、脂質代謝のままでいたいのだよ。
  4. かな入力とローマ字入力。どちらでも打てる俺が最強ということだ。これを書いている時もそうだが、最近は寝っ転がって50インチレグザをモニタにしながら、Logicool K480を下腹部に載せてタイピングする事も結構多くなってきた。こういう時はそれ程スピードを重視しないし、指の可動域を広げにくいのでローマ字入力一択だ。デスクワークで良質のキーボードを使えるなら、かな入力で高速タッチタイプという選択肢もあり得るし、人の入力環境でその人がかな入力使いだった場合もそれに合わせる。英文混じりの場合はローマ字入力とか、まあ色々使い分けるわけだ。
  5. 快楽とか欲望、わがまま、依存症、そういった諸々も「文化」と言ってしまうことができるくらいメジャーになってしまえば、これを否定することが権利侵害のような扱いになる。境界線なんて曖昧なものだ。
  6. さて「糖質」は「文化」だろうか。俺は間違いなく「文化」の一部を形成していると思う。「思う」というか自明だろう。だからこれをあっさり否定できる人間と言うのは、どこかネジが飛んでいると言わざるをえない。まあ実際否定している人たちは、膵臓の「ネジ」が飛んでいるわけだが。
  7. 実は俺が糖質制限というものに出会ったのは、ひそかに尊敬していた夏井先生の『炭水化物が人類を滅ぼす』を読んだのがキッカケだったのだが、この本、突っ込みどころがありすぎて困る。たぶん著者が夏井先生でなかったらamazonのレビューでボロクソに批評していただろう。もっとも夏井先生が書いたのでなかったら書店で手に取ることも気にかけることもなかったろうけど。
  8. 夏井先生は、よく炭水化物、特に米や麺類が胃滞留時間が数時間以上と長く、二日酔いや逆流性食道炎の原因だと主張している。実際に胃カメラの画像を仲間から貰って公開しているし、豊富な体験談に裏打ちされ信ぴょう性もあるように見える。しかし米国糖尿病学会によると、糖質は3分から120分で全て血糖に変わるとあり、実際白米や玄米のGI値は極めて高い値として評価されている事が多い。しかし穀物が必ず何時間も胃の中でぐちゃぐちゃと捏ねられているのだとしたら、血糖の上がり方はかなり特殊なものになるのではないだろうか。少なくともGIは相当低くなるに違いない。しかしそういったデータを俺は全く見たことがない。飯を食えば、必ずと言っていいほど速やかに血糖が上昇し始める。恐らく胃滞留時間が長いのはかなり特殊な条件下でのみ起こることなのではないかと思う。
  9. そんなことより一番の突っ込みどころは、糖質制限で糖尿病が治ると言ってしまっていることだ。糖尿病とはなにか。①空腹時血糖値≧126 mg/dl または②75 g 経口糖負荷試験(OGTT)2 時間値≧200 mg/dl,あるいは③随時血糖値≧200 mg/dl)として診断されるものだ。① OR ② OR ③ だ。①②③全て白でない限り、糖尿病だってことだ。ところが糖質制限者が引っかからないのは①と③だけで、②つまりOGTTをやれば確実に引っかかる。つまり糖尿病は治ってないんだよ。ちっとも。インスリン抵抗性なのかインスリン分泌不全なのかは置いておいて、ともかく糖質を取ると血糖値が爆上がりするのが「糖尿病」だってことだ。どんなに詭弁を弄しても、この事実は変わらない。まあ軽度のインスリン抵抗性の人の中には、ひょっとすると本当に治ってしまう人もいるのかもしれないが、本当にまれな事例だろう。
  10. 糖質制限で糖尿病が治ると言ってしまっている医師は他にもたくさんいる。その中でも特に『炭水化物が人類を滅ぼす』が滑稽なのは、全く同じロジックで他者を批判しているからだ。いや俺は本気で夏井先生を尊敬しているのだが、それはそれとしても、酷いんだこの内容が。P.107に「4.治っている病気、治っていない病気」という項がある。高血圧患者が降圧剤で血圧を下げたとしても、薬をやめれば高血圧なのだから、それは高血圧という病気が治ったことにはならない、というロジックだ。正に自明だ。さらに、治療を必要としなくなった状態が「治った」ということなのだと一般化して結論している。これも自明だ。では糖質制限というdietは治療ではないのだろうか。俺は服薬なんかよりもよっぽど強烈な「治療」だと思うぞ。ほんの一部の嗜好品なんかとは違うんだから、ただ「食うのをやめればいい」なんて簡単に言ってのけられる代物じゃないだろう。だって「糖質」だよ? 世にあふれている食品、食材の、一体どれだけが糖質を含んでいるのか。どれだけの食文化が育まれてきたのか、どれだけの人間が、糖質によって直接的に快楽を得たり、間接的に仕事を得たり、あるいはコミュニティを形成していると思う? これを「止める」。糖尿病患者以外を対象としてこれを「毒」扱いするということがどういうことか分かっていない。タバコなんかとはわけが違う。糖質を否定するということは、人間社会を否定することと同義だ。一般社会のパラダイムシフトになんかなりようがない。あくまでもこれは糖尿病「治療」におけるパラダイムシフトにすぎない。
  11. 「糖質=毒」ではない。これが分からないのは理系馬鹿。マッドサイエンティストと何ら変わらない。まずは「糖質=毒」という色眼鏡を外してから、この愛すべき世界をもう一度良く眺めてみて欲しい。何故って、この世界を動かしているのは理系馬鹿ではないからだ。この世界を愛してやまない文系バカが、この世界を牛耳っている。理系馬鹿の視点、言葉では絶対に耳に届かない。世論に響かない。

1 August 2015

  1. 夕食だけで3,000kcalくらい食った気がする。子供が全く手を付けなかったコンビニ弁当と、自分の弁当。計1,700kcal。モンブラン300kcal、ポテチ2袋計600kcal、菓子パン500kcal。我ながら最悪の食事と言わざるをえない。朝昼は何も食べていないとはいえ、内臓に負担がかかるし酸化ストレスも凄まじいだろうね。明日は釜池式糖質ゼロ食を厳格にやるか、でなければ全く食わずに過ごしてみるのも手。48時間断食という「不幸」を体に与えてやるとか。
  2. 何事もやってみなけりゃわからない。全く塩気も何もない水かアイスコーヒーだけで48時間Part1をやってみよう。いつもの倍、つまり2日分食ったんだから、2日食わなくても耐えられるはずだ。
  3. 俺のマイクロWeb日記って、アンテナで更新拾って読むものじゃないんだよね。たまーに「アレはどうしてるかな」って思い出して、「心にヒマ」がある時にまとめ読みするものなんだよ。だからアンテナとかRSSに最適化なんてしないのよ。
  4. この「ココロノヒマ」ってのがとても大事で、人間が人間たる所以、つまり生物的に異常な心のありようなわけだ。俺は自分の声を人間(暇な「動物」)に届けたいのであって、猿に届けたいわけじゃないんだ。仕事猿や生活猿に、人間らしい考え方ができるわけがない。
  5. イメージ的にはそうだなあ。「タモリ」みたいな奴。アレが人間の本質を抽象した姿に近い気がするね。でも人間なら誰でも心のなかに「タモリ」みたいなのを飼ってるはずで、そいつがいなかったら世の中ちっとも面白く無かっただろうねきっと。
  6. やばい食事をしたせいだろうか。大腿部に発疹でてきた。わらい。まあとにかく明日は1日ゼロ食行ってみよう! なんせ暑いからね。筋トレなんかしたくねえよ。
  7. 片付けられたデスクと散らかったデスクがある。しかし何かに興味を持って集中している時、そんな些細な環境の違いなど何の障害にもならないし、何の利益にもならないのだ。ただ興味がわかず集中できない時に、それを環境のせいにするだけだ。興味がわかないことを休日にやるべきじゃない。だから片付ける事それ自体に興味が湧くのでない限り、片付けるのはやめた方がいい。多分それは何の意味もないどころか、休日をムダにするための努力をそれと知らずにしていることになる。
  8. ところで、片付けることそれ自体に興味がわき、それ自体が目的になるとしたら、それは何と人間らしく、素晴らしいことだろうか。
  9. 色々考えると、ある種の物事に深い興味を持てることが人生を豊かにすることは疑いないように思えてくる。人間にとって大人になるということは実は物事への興味を失うことではなく、興味を深めていくことに対する智慧を身に付けるということに違いない。そう確信する。例えば生活を破壊するような結果をもたらしてはいけないし、そういうものに興味を持って失敗してみてもいいのが、「こども」ってことなんじゃないのか?
  10. さあて「布団にくるまって」色々考えるかな。ハンス君に会いに行こう。

2 August 2015

  1. どうやら昨日暴食した内容は腸に拒絶されたらしく、あまり吸収されずに排出されました。そんなわけであまり体脂肪としては貯蔵されなかったみたい。体脂肪率13%台に留まっている。この状態で2日断食はやりたくないから中止。また今度にしよう。
  2. あらま。江部先生のブログでGoogleサイト内検索を紹介してみたら気に入ってくださったようで、記事を立ててまでして紹介されている。すげー意外だわ。だって彼は有料メルマガというのもやっているらしいから、その「商売」を邪魔するhackであるサイト内検索は迷惑がられるだろうと思っていたからだ。
  3. ケトン体 AGEで検索したら、2chの「じゃろにます」というコテハンが興味深い。俺の考えに恐ろしく似ている。しかも知識が深くて一部認識を訂正させられるほど。
  4. 彼によると肝グリコーゲンが枯渇することはあり得ない。肝グリコーゲンは、急を要する血糖維持の為のバッファとして機能しているのだから、糖新生によって常時補充されているという。考えてみればその通りで、肝グリコーゲンを使いきってから糖新生で血糖維持、なんてことが起こるわけがない。
  5. (過剰なストレスで肝グリコーゲンを急激に消耗することはあっても、)補充は常に行われて続けているのであり、空き容量は精々数10グラムかも知れないとのこと。ゆえに食事由来の血糖上昇には閾値が存在するという。だが俺は肝グリコーゲンは満タンが常態だと考えておくことにする。この「閾値」の存在は、あくまでも筋グリコーゲンの補充に由来するものであると考えておけば、運動をサボるわけにはいかなくなる、つまりモチベーションを維持できるから。
  6. 筋肉の異化についてはやはり心配だが、今のところ順調に筋力は伸びている。30代前半ころの自分(1日3食、カーボ食、サプリあり)を超えられるかが一つのポイントになる。
  7. 今日は終日体脂肪率12%で推移。
  8. 食事は夏やさいカレー。鶏もも肉300gを追加。食後にナッツ類と大豆。

3 August 2015

  1. 今朝の体脂肪率は14.9%。
  2. 30分以上昼寝をした。飯を食う時間がない分、ゆっくり昼寝できる。昼寝をすると午後の調子が更に良いので、ここ数日はこのパターンを続けている。たっぷり昼寝ができることがわかっていると、朝4時前に起きてしまっても早朝の時間を有意義に活用できる。不意に起きてしまっても、寝よう寝ようと無駄な努力をしなくて済む。実にストレスフリーな生活スタイルだ。
  3. 帰宅して体脂肪率12%。……だからどうしたって話だな。もう体脂肪率なんてどうでもいいや。月初めに一回だけ測ることにしよう。忘れてなければ。
  4. 昨日の夕食以降何も食べていないのに、腹が減らない。このまま寝ろって言われたら寝られると思う。でも力は湧いてくるのでデッドリフトを精力的にこなす。そして記録更新。まだマッスルメモリーの回復過程かも知れんけどね。
  5. 夕食は……頼んでもいないのにサーロインステーキ500g。妻と子が残した肉も計100gくらいあり、別に腹は減っていないのだが食べ始めれば大量の野菜とともにいくらでも食べられてしまう(完食)。食後に水を切ったヨーグルトと桃を一つ食べ、テレビを見ながらミックスナッツを30gくらい食べた。すると妙な食欲が湧いてきて、ワッフルを一つ食べてしまった。

7 August 2015

  1. 今日は子どもと一緒にポケモン研究所。モンスターボールに入っているポケモンを分析器にかけて調べるという趣旨だったが、知らないポケモンだったので二人共外れた。答え合わせをする機械があったのだが、そこにモンスターボールを置くと正解のポケモンがモニターに映し出されるだけで、なにか褒美があるわけではなかった。もし俺が作るなら、選択肢の中から選ばせて、正解の場合に報酬を用意しただろうね。
  2. モバイルノートの液晶がおかしくなったので、帰りにPanasonicの修理工房に寄ってみたところ、液晶の交換で42,000円かかると言われてしまった。対応してくれたのは凄く感じの良いお姉さんだったし、覚悟していた見積料も無料だったので嫌な気持ちにはならなかったものの、さてどうするかというところ。

10 August 2015

  1. 昨日は炭水化物爆食デー。何故かというと、もともと便秘だった所1日1食にして便のかさが減ってさらに悪化し、今回はなんと7日も出ていなかったからだ(普段は2~3日に1回)。さすがに身体のだるさと重さ、皮膚のかさつき等の症状が出始めて、うざいことこの上ない。こういう時はストレス発散を兼ねて爆食をすると「出る」ことがこの2ヶ月の実験で明らかになっている。
  2. こんなことをしていると、腸内環境が変化せずいつまでも便秘に苦しめられそうな気がする。
  3. そして案の定今朝1週間ぶりの便通が。何時もは爆食に対する拒絶反応が起こるのだが、今回は普通の便通だった(その量は異常だが)。いやー身体が軽くなった。精神的な部分も大きいと思うが、いずれにしてもベストコンディション復活。
  4. コレステロールのキ・モ・チ❤️|熱血ナースMrs.GAGAのダイエット支援ブログ!!〜低糖質に愛をこめて〜
  5. good job. こういう細長ったらしい話を流す時、ブログをメディアにするのは最適ではないので、スライドショーなどに応用してみると最高かもね。
  6. 他の記事はうんこ。信者のメンタルの持ち主らしく、情報の取捨選択に著しくバイアスがかかっている。そしてほぼ全てが2次情報。上記記事のように表現を工夫して加工されたものはいいけど、そうでない場合、信者によって取捨選択され、かつ劣化した情報にすぎない。
  7. ネットで調べずこの本を読め、とか、Facebookの糖質制限コミュにこもれ、とか、江部教祖に教えをこえ、とか。
  8. 糖質制限関連でまだ分からないこと

    糖質を摂ると血糖が上がる。一部はグリコーゲンとしてインスリン非依存的に貯蔵され、あるいは速やかにエネルギー代謝に向かい、残りは脂肪に変わる……?

    でも実際にはそんな足し算引き算で脂肪が蓄積するものだろうか。俺にはどうしても合点がいかない。糖質は脂肪に変換されにくいという結果を示す研究も色々あるようだし、なにしろ俺自信の体が、糖質だけを摂り過ぎても脂肪にはならないと言っている。同じ糖質量で太っている人もいれば、痩せている人もいるように見える。白米をたくさん食べていた時代のほうが肥満が少なかったといったソースもちらほらある。

    それでもやっぱり理屈で考えれば、消費されなかった糖質が代謝されるゴールは脂肪以外にはない、としか思えない。糖質のプールは筋肉と肝臓のグリコーゲンしかなく、尿中に排泄したらそれはもう糖尿病なんだから。だとすれば糖エネルギー代謝の効率か、さもなくば糖の吸収率等に鍵があるとしか考えられない。

    自分の身で考えてみると、ハードゲイナーの俺は糖エネルギー代謝の効率が悪すぎて、つまり摂取した糖質が浪費されてしまい、脂肪として蓄積されるほどのグルコースがあまらないどころか、場合によっては全く足りなくなるために糖新生が亢進しつづけ、筋量も増えづらいというところのなのではないか。

    そこへ糖質を制限し体が飢餓モードになれば、俺が生物としてまともな代謝システムを保持しているとすれば、エネルギー代謝効率は上がるに決まっているから、この状態で過剰な糖質を摂ればどんどん脂肪になるに違いない。

  9. ふと思い立って体脂肪率を測ってみると、なんと2ヶ月ぶりの17%という数字が。一晩で体重の5%もの体脂肪が付いたのか。腹回りの脂肪も一晩で明らかに増えているのが目で見ても分かるレベル。食っても食っても太らなかった頃の代謝とは明らかに違っている。同化能力が高まった、代謝効率が上がった、太りやすくなった、言い方は色々あるが、そうだとすれば筋肥大もしやすくなっているはずだ。俺はもはやハードゲイナーではなくなった可能性がある。身体に飢餓の状態を何度か経験させた結果(まあ飢餓といってもたかだか24時間前後)、このままの浪費癖ではまずいということで、俺の身体は代謝システムを大幅に変更した。そういう理解で間違いあるまい。

11 August 2015

  1. IKEAにスタンディングデスクを見に行ったが、そんな物はなかった。ただ高さを60cm~80cmに変えることのできる貧相なテーブルがあっただけである。
  2. しかしSTOLMENというシリーズを応用すればかなり柔軟なスタンディングデスクができることが分かった。
  3. 帰宅してから調べたが、STOLMENをスタンディングデスクにするというアイデアを持った人は誰も居ないようで、唯一デスクとして活用しているらしい写真がホームオフィスの楽しいアイデア | 会報誌『live』で見れたのみ。
  4. STOLMEN 棚板と、STOLMEN シューズラックを色々な高さで組めば、スタンディングデスクを中心としたホームオフィスを様々にアレンジすることができよう。
  5. 座って考えたい場合もあるから、カウンターチェアも用意したい。
  6. 健常成人26人の5時間糖負荷試験の驚きの結果が非常に面白い。俺は75g糖負荷試験をやったことがないが、茶わん大盛り1杯の御膳(多分糖質75g前後)の食後1時間値で150というのを自己測定したことがある。この「驚きの結果」をみると、1時間値で150では境界型である可能性も出てくる。今度きっちり測ってみようと思う。

19 August 2015

  1. さて注文していたデキスターも届いたところで食後1時間血糖値を測ってみた。
  2. 普段通り筋トレをして夕食を2000kcal以上食べ、1時間後の血糖値が78mg/dl。食事の内容はタンパク質が恐らく100g以上、脂質は良くわからないが肉の脂身はたくさん食べている。糖質は全く制限していないが白米は食わずに果物とかオリゴ糖を多量にぶっかけたヨーグルトとか、ちっこい菓子パンとかを色々食べた。まあ100gは軽く超えていただろう。
  3. で今朝の空腹時血糖値が92mg/dl。
  4. 多少の誤差はあるとしても、まあ少なくとも普段の生活を続けていく上で耐糖能に異常はないことが分かった。以前150mg/dlという数字を見た時は職員食堂で定食を食べた後だったので筋トレもしていない。
  5. ランセットは30ゲージなので指先でも痛くないし、血もすぐ止まるからカットバン不要。中々いい買い物をした。
  6. 次はOGTTに倣って75gグルコースに近い糖負荷をかけてみる。が、決してOGTTではない。そんなツマランことはしない。腹が減ったタイミングで大好きな菓子パンかケーキを食べてみたいだけの話w。
  7. 釜池仙人いわく、血糖測定で家族の健康を守れ、とのこと。そこは120%同意だが事前説明が必要だね。
  8. 昼は久しぶりに珈琲所コメダ珈琲店にて炭水化物爆食。味噌カツサンド、シロノワール (半分)、ウインナーコーヒーミルク入り、ミックスサンド(1/3)。味噌カツサンドはバンズが半端なくでかく、味噌には砂糖が入っていそうな甘さ。物凄い量の炭水化物を摂っているはず。
  9. さて、1時間後の血糖値はいかに。→ 85mg/dl! んなアホな!
  10. 俺ってめっちゃ耐糖能高いのか、もしかして。
  11. その後爆睡。2時間寝たが身体が泥のようにダルくて中々起き上がれず、休日の午後が潰れた。仕事の日は1日1食確定だね完全に。
  12. 炭水化物が大好きな母親の夕食後血糖値を測ってみる。→134mg/dl。悪くない。祖母もコーラが大好きな甘党だったが糖尿はなかったし、そういう血筋かもね。

20 August 2015

  1. モバイルSuicaアプリ(ver4.x)が常時通信エラーで「ただ今、サイトが大変混みあっております」。バージョンアップしたら治った(ver6.x)。アプリの選択画面からメニューを開いてバージョンアップ。

22 August 2015

  1. 内臓脂肪を減らし、皮下脂肪を増やしたい
  2. 内臓脂肪から増え始めるので、両方増やしてから内臓脂肪を減らせば皮下脂肪だけ増やせる?
  3. へそ周りの皮下脂肪から増え始めるのが嫌なので、やっぱり増やさない方向で。

24 August 2015

  1. 人類は何を食っていたかという問題について考える。
  2. 化石から推測するアプローチには大きな問題がある。化石なんてものは滅多に形成されるものじゃないということだ。あんなものを根拠に生活の何がわかると?
  3. もし間違えていたら(その可能性は極めて高いが)とんでもない方向にすっ飛んでいってしまう。芋掘り棒を使って芋を食っていた!みたいな(笑)。
  4. いや学術的には物的証拠が有力なのは分かるんだが、俺が知りたいのは真実であって論拠じゃあないのだ。。
  5. だから俺は人間の体から推測する。
  6. 何から推測するか。まず一つめが「必須栄養素」だ。人体が生合成できない栄養素、すなわち経口摂取しなければならない栄養素(=豊富に存在していたであろう食材)が存在する、あるいはその逆、すなわち経口摂取しなくても良い栄養素(滅多に手に入らなかった食材)が存在するので、そこから推測する。
  7. そして2つめが腸管の形質だ。他の肉食動物、草食動物、雑食動物らとの比較や、その形質で推測する。
  8. 手の形から石を握っていた(はずだ)→砕いた骨が出土されるから骨を砕いた(はずだ)→砕いた骨の骨髄をすすっていた(はずだ)では論理の飛躍だが、違うアプローチで同じ結論に達すれば信ぴょう性は高まるだろう。
  9. 必須脂肪酸であるαリノレン酸。これからEPA、DHAを体内で作り出すことができるが、酵素の働きが必要であり、直接とったほうが圧倒的に効率的だという。とすればEPAとDHAは魚油に豊富に含まれることがよく知られており、魚を食っていたのかな?などと想像してしまうが、これもただの論理の飛躍。多分俺がアクア説にロマンを感じているから、そちらに引っ張られるバイアスがかかっているだけだ。
  10. αリノレン酸が不足している!と警告する連中がいる。じゃあどうすればよいかというと、亜麻仁油を摂れという。しかし数百万年前に植物油を生成する技術があるはずがないから、植物油で必須脂肪酸を補っていたと考えるのは間違いだろう。
  11. 調べてみると、豆類、肉類を食っていればαリノレン酸は間に合うようだ。ナッツ類にはほとんど含まれていないということで少々ガッカリしたのだが、興味深いのは、人類と付き合いの古いと言われるクルミ類に関しては、αリノレン酸が豊富であるということだ。
  12. ちなみにリノール酸については摂り過ぎを心配するくらいなもので、大抵の食材に含まれており、考察する価値はない。
  13. ちょっと昆虫展に行ってくる。
  14. 戻った。標本が素晴らしかったが子供があまり興味ないようで良く鑑賞できなかった。
  15. ブクマを見なおしてみているんだけど、Open ブログ: ◆ アリとキリギリスはコメント含めて秀逸な記事だなあと改めて思う。ひでえ記事との差が凄い。
  16. さてクルミの話に戻ろう。基本的に種実は競争者が多すぎるため人類のニッチになりえない気もする。しかしあの硬い殻を破るのは特殊な歯か道具が必要なので、場所や時代によってはクルミはニッチになり得たのではないかと思える。あの殻は保存にも適している。もちろん主食だというつもりはないが、安定的に供給されうる食物ではあったはず。
  17. 過去のブクマ見直し作業つづき。経営者が本を書くと、その会社は成長しない : ひろゆき@オープンSNSは日常の選択肢を減らすことについて考えさせられる非常に示唆的な記事だ。
  18. 楽しめない選択にエネルギーを使うことはできる限り避けたい。スクリプトで動くことができれば、その間に考え事をすることができる。スクリプトはユーザーの選択の必要が発生するとユーザーインターフェイスを提供し、結果を待たなければならない。
  19. コメダ珈琲でノマドしたいよ。近所のコメダはWifi利用可だし。

26 August 2015

  1. 人類の主食の話に戻ろう。島泰三氏は口と手連合仮説より、人類の主食が骨であったと結論づけた。しかし俺は必須栄養素というもの、すなわち、ヒトが必ず摂取しなければならず、かつ確実に、恒常的に摂取していたと思われる栄養素のうち、αリノレン酸という特に摂りにくい栄養素に着目し、それを含む食材であることが必要条件であると考えた。
  2. αリノレン酸で調べると、植物由来のものが多かったので、つい植物であると思い込んでしまったが、「骨髄 必須脂肪酸」で調べると骨髄にも必須脂肪酸が十分量含まれていることが分かった。やはり骨髄か。
  3. 骨髄に不足しているのはビタミンC。根菜なら十分量取れるので、まあ根っこを掘って食っていたという仮説もその意味で成立する。
  4. 洞窟に息を潜め、草木の根っこをかじりながら死骸を求めてさ迷い歩き、その骨を漁っては洞窟に持って帰って石で割り、中の骨髄をすすっていたご先祖様。なんかやだw
  5. なにげにブラウズして見つけた記事、糖質制限すると耐糖能が落ちるから危険という耐糖能の正体とは?|低糖質ダイエットは危険なのか?中年おやじドクターの実践検証結果報告だが、俺のような健常者が糖質制限をすると、耐糖能は向上するのかもしれんよ。なにせ食後30分~2時間の血糖値が70台80台になってしまったんだから。とはいえ俺の場合糖質制限は朝と昼のみだけど。
  6. Google Chromeに必須の拡張は広告ブロックするアレ。AdBlockとかそういうやつ。ウェブサイトはどんどん改悪されてきていて、数キロバイトのテキストを取得するのに数百キロバイトの無関係なファイルを読み込まなきゃならないようになった。ブラウザ側のキャッシュの処理も下手くそなのでこんなもんをまともに読み込んで表示されるのを待っていたら、時間がもったいなすぎる。
  7. ちなみにJintrickのマイクロWeb日記は、ブロックされるような要素が一切ありません。自前で作っているからです。ところがウェブ出版を既存のウェブサービスに依存すると、理由はさっぱり分かりませんが、物凄い無駄な要素がこれでもかとウェブページ内に貼り付けられる形となるのです。
  8. ライザップのCMに出てくるモデルって、あれ本当に筋トレしてるの? ガリガリに痩せさせて、オイル塗って無理やりカットを出してるようにしか見えない。アレほど体脂肪が少ないのに、腹筋の筋がかろうじて見える程度。あれで筋トレしてるとしたら、筋肉の異化が亢進していると思われる。まあろくにしていないに1票だけどね。
  9. 血糖値実験室 | 秘密結社ブドゥ党が素晴らしい。なにせ俺は何をどれだけ食っても血糖値が100を超えないので、インスリンを分泌させない食べ物を自分で調べるのが困難なのだ。
  10. 冷や飯が(人によっては)血糖を上げないという結果が面白い。便秘に効くかも。

27 August 2015

  1. 他のブログの文章を簡単に「引用」できる機能を追加しました - はてなブログ開発ブログ
  2. こういう機能を次から次へ貼り付けて、「自分のブログは便利だ」と満足する。ウェブ関係にはそういうアホが絶えないから、数キロバイトのテキストを読み込むのに数百キロバイトの無駄なスクリプトや画像のダウンロードを待たなければならなくなる。
  3. 何度でも書くけれども、こういう「便利な」機能を提供するべきなのはウェブサービス側ではなくて、ウェブブラウザ側だ。だからウェブブラウザの拡張機能として提供すれば良い。極一部のウェブサービスで引用が便利になったから、なんだというのだろう? はてなブログでのみ、特殊な方法で楽に引用ができるようになったからといって、そんなことを一々覚える手間のデメリットのほうが大きくなりかねない。一方、自分が使うウェブブラウザで引用が楽に出来る機能を使えたなら、ネット上の全ての引用が楽に行えるのだ。
  4. こんな単純なことも解決できんままで10年、15年。ウェブに関わる連中は本当に情けない。
  5. ワイヤーがちぎれた。
  6. フロントディレイラーの調整。ガイドプレートの動きの制限 と ワイヤーの張りの二つを行うだけの簡単なお仕事です。ロー側の微調整はロー側調整ボルト、アウト側の微調整はワイヤーのテンション調整で行う。アウト側調整ボルトは、レバー操作でアウト側にチェーンが落っこちないよう、ガイドの動きを制限する為に使うだけ。
    1. ワイヤーを外す。
    2. ロー側の調整ボルトでロー側に落ちないようギリギリに調整する。そのため当然ながらギアはインナーロー。
    3. トップ側の調整ボルトは、緩めにしておく。
    4. ワイヤーを取り付け、ギアをアウタートップにする。
    5. ワイヤーのテンションを調整して、ガイドプレートをアウト側ギリギリにする。(テンションを上げてもガイドがアウト側に移動しない場合、トップ側調整ボルトで制限されているので、トップ側調整ボルトを緩める必要がある)
  7. 調整ボルトの役割については図で見ると分かりやすい。→フロントディレイラーのガイドの動きを制限する機序が図解されているブログ記事
  8. LOUIS GARNEAU リアディレイラーハンガーリスト(PDF)。MV-1のハンガーが折れたのでショップを経由して注文する。
  9. 経口血糖降下薬を知る | 糖尿病がよくわかるDM TOWN
  10. SU剤が膵臓を酷使する。オイグルコンとかアマリールとか。恐ろしい薬だな。
  11. というわけで(謎)、江部先生を少し信用し始めたので、Amazon.co.jp: 主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版―糖質制限食の応用法 電子書籍: 江部 康二: Kindleストアをダウンロードして読んでいる。手法として最善ではないと思うけれども、情報の正確性や質の高さからして、糖質制限の本家と呼ぶにふさわしい内容になっている。以前図書館でちら見した前版と比べても格段に内容が良くなっていて、糖尿病の真実を知ってもらいたい、という意志が感じられた。
  12. 人生を台無しにする下らない病気の数々を予防するためには、血糖の急峻な上下動を避けること。こういうメッセージをはっきりと受け取った。
  13. ただし無酸素運動に関しては理解が乏しいようだ。筋グリコーゲンを消費することでGLUT4によるグルコース取り込みが亢進することに言及がない。それどころか、グルカゴンの分泌を理由に血糖の上昇があると警告すらしている。その血糖上昇は何故必要なのか。筋グリコーゲンの回復のために必要な糖新生を促しているだけなんだから、その結果上昇した血糖値は、インスリン非依存に速やかに下降する、所謂「生理的な上昇」であり、問題はない。これは江部先生がケトーシスの安全性を主張する際に使う論法と同じだ。
  14. 一方、食後30分後の30分の有酸素運動を薦めているようだが、消化器官が酸素を大量に消費する時間帯に何故運動をすべきなのか、全く理解に苦しむ。食後高血糖を抑えることができるという、それだけの意味しかない。それだけのために消化という大事なプロセスに必要な酸素の供給を阻害するわけか。
  15. どうしても糖質を食べたい、しかも激しい運動ができない高齢の糖尿人には、適用といえるかもしれないけどね。選択肢としてはかなり後のほうになるだろう。

30 August 2015

  1. 膝について~ヒトの正しい歩き方について(1)

    脚をだらしなくブンブン振り回して膝をピーンと伸ばし、踵の角から着地させる……

    これは、筋力を使わずに楽に歩くためには最高の方法だが、踵が地面に着地するときの衝撃を靴が吸収してくれているからこそ可能な歩き方である。また膝関節への衝撃も結構激しいのだが、これが顕在化してくるのは50を過ぎてからだ。

    正しく歩くためには、踵の角だけではなく全体を使って着地し、また膝を伸ばしきらずに膝関節というショックアブソーバーを使って着地の衝撃を和らげる必要がある。

    これを自然に行うには、膝を伸ばせない状況を作ってやる。お尻を後ろにつき出すような格好(スーツを着た黒人が周りにいれば、その人の姿勢が参考になる可能性が高い)をイメージし、その姿勢を維持したまま歩けば良い。とても簡単だ。慣れてくればお尻を無理に突き出すことなく、自然とこの歩き方になる。

    歩行スピードに応じて、体を前傾させる必要がある。まあ普通の運動神経を持っているなら自然とそうなる。そのまま、どんどんピッチを上げ、前傾姿勢を強めていったらどういう動作になるか、もうお分かりだろう。そう。ランニングの姿勢になる。

    決して楽な歩き方ではない。現代人の歩き方と比べて、大腿四頭筋と脊柱起立筋に若干負荷がかかる。しかしそれが非常に良い運動になるという意味でも、正しい歩き方であるといえるだろう。

    ここまで書いてみて気づいたが、俺の考えが間違っていなければ、競歩は最悪な歩き方であり、恐らくあれを長年続けていると確実に膝関節をやられるだろう。

  2. Next: JintrickのマイクロWeb日記, 2015 秋